Three little boys in green shirts and board shorts stand by a life guard station
カイリー・ヤマウチ
写真
ジョン・フック
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家族で楽しむ

ハワイの海の安全や環境保護を啓蒙するウォーターマンで、7児の父のデュエイン・デソトさんが
ファミリー向けのオアフ島のおすすめスポットを紹介する

デュエイン・デソトさんは、誰より多くの時間を海で過ごしている。オア フ島西海岸のマカハで育ったデソトさんは、世界のトップサーファーが 集う「ワールド・サーフ・リーグ・ロングボードツアー」に何年にもわた って出場し、ポリネシア伝統航海術で世界を旅するホクレア号の航海 に参加するなど、ハワイのウォーターマンとして一目置かれている存在 だ。2008年にハワイの子供達に海の安全について教える非営利団体ナー・カマ・カイ」を設立し、オアフ島のビーチで月一回のビーチクリ ニックを行なっている。この団体は、子供達にカヌーパドリングやサーフ ィンといったマリンアクティビティを教え、その体験を通して海への関 心と認識を高めることを目的としている。7児の子を持つ父であるデソ トさんが、家族で楽しめるオアフ島サウスショアでおすすめのスポット を教えてくれた。

men in orange long sleeve shirts and board shorts holding hands in a chain fashion

ナ・カマ・カイの家族

Three little boys in green shirts and board shorts stand by a life guard station

ナー・カマ・カイは、ハワイの 子供達に海の安全についての 教育を行う非営利団体だ。

カヌーズ・サーフ・ブレイク
デューク・カハナモクの銅像が目印となっている「カヌーズ」と呼ばれるサーフブレイクは、多くのローカルや旅行者がロングボードを楽しんでいる人気スポットだ。1900年代にデューク・カハナモクさんによって広まったサーフィン発祥の地でもあるこのスポットの波は乗りやすく、初心者向けだ。その名の通り、このサーフブレイクには多くのアウトリガーカヌーが集まり、一世紀以上前から現在に至るまで、波の優先的があるのは常にカヌーと決まっている。デソトさんにとって、この場所で波に乗ることは、カハナモクさんをはじめ、サーフィンとオーシャンセーフテ ィの先駆者であるワイキキの“ビーチボーイズ”によって培われた伝統を受け継ぐことを意味するという。「現代のビーチボーイズの教えるサ ーフレッスンを一度受けてみては?」とデソトさん。ビッグウェーブ・デーブ・サーフ・カンパニーやフェイス・サーフ・スクール、ワイキキ・スター・ビーチボーイズといったサーフィンスクールでサーフボードのレンタルが可能だ。
Kalakaua Avenue & Uluniu Avenue
ナー・カマ・カイは、ハワイの 子供達に海の安全についての 教育を行う非営利団体だ。
デューク・カハナモク・ビーチ
「デューク・カハナモク・ビーチからは、美しいダイアモンドヘッドと華やぐワイキキの街並みが見えます」とデソトさん。部分的に防波堤で囲まれている穏やかなビーチからは、ワイキキの目抜き通りからダイアモンドヘッドのクレーターまでを一望できる。毎週金曜の夜には、色とりどりの光が静かな水面を鮮やかに彩る花火のショーも楽しめる。
フォート・デ・ルッシー・ビーチ公園の遊歩道の終点
Kids having fun at the beach
「近代サーフィンの父」とされ るデューク・カハナモクさんに ちなんで名付けられた デューク・カハナモクビーチ。
ココヘッドカフェ
カイムキのワイアラエ通り周辺に集まるレストランの中で、デソトさんのお気に入りはアジアとローカル料理のフュージョンを楽しめるこのブランチレストランだ。「“ダンプリング・オール・デイ・ウォン”は必食です」というデソトさん。この料理の名前は、ニューヨーク出身のリー・アン・ウォン・シェフにちなんで付けられている。メニューには、牛肉のパティにガ ーリックライス、マッシュルームのグレービー、目玉焼きとアクセントに揚げたキムチを乗せたウォンシェフ流のロコモコ“ココモコ”もある。地元産のキャベツとたまねぎ、ネギにベーコン、半熟ゆで卵と鰹節ののった“ママズ・ウドン”といったブランチでは通常食べられないメニューが一日中注文できるのも嬉しい。
1145 12th Ave.
Diamond Head hiking trail
ダイアモンドヘッドでのハイ キングは、オアフ島で最も 人気のあるアクティビティの 一つである。写真=クリスチャ ン・ナヴァッロ
ダイアモンドヘッド州立自然記念公園
お勧めのトレイルは他にもあるが、デソトさんはアクセスしやすいダイアモンドヘッドクレーターのハイキングが気に入っているという。ハワイ語で“レアヒ”と呼ばれるこのトレイルは、旅行者やローカルの間でも人気だ。セメント舗装の道から、岩場の山道、階段へと変化に富み、手すりで囲われた展望台まで登ると、頂上からはホノルルの見事なパノラマを一望できる。サウスショアのサーフブレイク“トングス”の波をチェックできるのもサーファーにとってはプラスだ。道中には標識が沢山あるので初心者向けだが、上り坂を一気に駆け登る上級者も多い。駐車場が狭く、常に混雑するトレイルなので、旅行者は待たされる覚悟で望む必要があるが、頂上から見える景色は、十分にその価値があろう。
Diamond Head Road & 18th Avenue
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